探検家の記録/Helena Walker

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Raptorに乗るヘレナ[1]

ヘレナは調査書の作成者です。彼女は現代のオーストラリア(2008年と述べている[2])の生物学者のようで、記録は英語で書かれています。

探検家の記録(The Island)

ヘレナの記録#01 (The Island)

NoteHelena.png この島について以来、果たして何回、日が昇っただろうか? おそらく数百回は下らないだろう。しかし見る度にその美しさは増すばかりだ。時折夜明け前にアテナを外に出し、暁天を滑空させる。私はその姿を見るのが好きだ。何気ないその瞬間に、自分がどれほど恵まれているか実感できるからだ。

オズで岩礁や熱帯雨林を探索していた頃が不幸だった訳ではない。しかしあのままでは、大地を踏みしめるブロントサウルスには出会えなかっただろう。ここに来て私は、他の生物学者達が目にしたことのない生物を研究する機会に恵まれた。そのことをいつまでも感謝し続けるだろう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#02 (The Island)

NoteHelena.png 天候が暖かくなってから、この島特有のツンドラ地帯に住む生物を研究しようと考えていたが、どうやらその願いは叶いそうにない。この星には自転軸の傾きがなく、そのため季節も存在しない。あの氷と雪が溶けることはしばらくないだろう。

不服でないと言えば嘘になる。正直、私は寒いのが嫌いだ。だがそれも我慢しなければならない。この島の生物の多くが元々住んでいたジュラ紀及び白亜紀の気候は変化が乏しく、極寒地帯の存在は極めて異例だ。このような素晴らしい研究機会を逃しては、頭が固いと言われても仕方ない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#03 (The Island)

NoteHelena.png ハウリングウルフと自称するトライブのおかげで、北部の冒険が著しく楽になった。もちろん、アテナのおかげでもある。彼女はこの地域を気に入っているようだ。ロックウェルにアルゲンタヴィスを貰った恩はどうやって返したらいいのだろう?彼は私と会話できるだけで十分だと言うが、やはり罪悪感は残る。ここにいる間に、彼のために花のサンプルをなるべく集めておこう。

とにかく、ウルフの面々と共に生活して、この地域のことが良く分かった。そろそろ独立すべきだろう。真の科学的結論を導くためには、動物たちを長期間自然な状態で観察する必要がある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#04 (The Island)

NoteHelena.png 何て日だ! マンモスの調査書を仕上げていると、突然、ティラノサウルスがその群れに襲い掛かった。恐ろしい光景だった! ティラノサウルスは血の雨の中を暴れ回っていた。

近くのキャンプにいたハウリングウルフにこういうことは良くあるのかと聞いてみた。彼らは昔からここで暮らしているからだ。でもどうしても分からない。この気候でティラノサウルスが生き延びることは不可能だ。ピラミッドの頂点に君臨するはずの彼らが、どうして生態系に影響をおよぼしていないのだ?

この件に関しては、なるべく早く調査しなければならない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#05 (The Island)

NoteHelena.png 結局、自分の処理能力を超える量の肉食動物の排泄物を調べてきたが、決定的な真実は掴めなかった。この地域の捕食者の食習慣は似通っている。あらゆる種の捕食者が同種の餌を求めている中では、彼らが持続するはずもない。しかしながら、実際に生態系が変移していることを示す証拠はいまだに見つけられていない。

どういうことだ!? この地を調べれば調べるほど、答えが分からなくなる。ここの気候は島の他の場所とは全く異なっているし、多くの生物が恐竜の何百万年前のもので、生態系はほぼ停止している!

きっと何かを見落としているのだ。もう一度調査しなければ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#06 (The Island)

NoteHelena.png ヘレナよ、この大馬鹿者め!

自分の手記を読み返していると、この島には捕食される生物の倍近い捕食者が存在している。これは正常な生態系の正反対だ! ティラノサウルスが雪の中を元気に歩き回る姿を見るまで、この事実に気付かなかったとはなんて愚かなんだ! なぜ気付かなかったのだ!

つまりどういうことか? 人類という因子を加えれば、自然の摂理という意味でこの島が持続することは不可能。つまり、この島は何者かに監視、管理されているのではないだろうか?

ロックウェルに相談しよう。彼も同じ結論にたどり着いているはずだ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#07 (The Island)

NoteHelena.png この島が普通だと感じたことは一度もない。その理由は、あの宙に浮かぶ巨大なオベリスクだ!そして私が発見したあの洞窟には、オベリスクの土台にあるプラットフォームとほとんど同じものが隠されていた。唯一の違いは、台に奇妙な形の穴がいくつも彫られているという点だ。

今までそのようなものには関心を払わなかった。美しくて汚れなきこの島独自の生態系を研究できれば、それでよかった。しかしそれだけでは…

いや、まだ結論に達するのは早い。まずはロックウェルのもとを訪ねてからだ。私の調査が間違っているか、何かを見落としている可能性もある。ここで諦める訳にはいかない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#08 (The Island)

NoteHelena.png 私はもっと頻繁にロックウェルに会うべきだ。あれほどの経験を持つ人間のそばにいると、とても刺激になるし、話す度に新たな視点を得られる。

この島の生態学的な異常について、私が結論を急ぎすぎていることを再確認させてくれた。この地が馴染みのある科学的法則に従っていないからといって、それに全く従っていないとは限らない、という重要な指摘をもらった。結局は科学とは発見することであり、これまでにも新たな発見はそれまでの法則を無効にすることもあった。

自分自身の理論に縛られる前に、経験的証拠をもっと集めたい。それを放棄する者を科学者とは呼べない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#09 (The Island)

NoteHelena.png ロックウェルの勧めで、海洋生物の調査を行うため南に向かうことにした。そこではペイントシャークスというトライブの手を借りる予定だ。この島を囲んでいる海の生態系は本島とは異なっていて、両者の相関を知ることで、この場所の科学的異常性について、理解できるのではないかと考えたのがきっかけだ。

それに、毎日凍える思いをしていたので、南国の島で暖まるのも悪くないと思った。海洋生物学は私の専門ではないが、海は好きだ。計画は置いておいても、きっと美しい場所なのだろう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#10 (The Island)

NoteHelena.png ロックウェルの紹介状を見せて以来、ペイントシャークスの面々は私を女王のように扱う。島でこんなご馳走は食べたことがなかった! 環境のせいではなく、単に私の料理の腕が…!もちろん、彼らは研究にもとても協力的だ。

現時点の見積もりでは、捕食者と捕食される者のバランスは、本土の生態系と一致している。海にはメガロドンが多く泳いでおり、極めて攻撃的だ。限られた餌しかないことの反動だろうか?サメには縄張り意識はないはずだが… さらに研究を続ける必要がありそうだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#11 (The Island)

NoteHelena.png メガロドンの縄張り意識の強さには驚くが、更に驚く発見があった。それは繁殖行動だ。彼らの帰巣本能についても一読の価値はあるが、もっと興味深い事実が判明した。

メガロドンの交尾よりも、何がそんなに興味深いって? 答えはメスだよ。私はあるメスの大半の妊娠期間を観察することができた。その期間は驚くことに、たった1週間だった。あれだけの数がいるのも頷ける。彼女たちはサメの44倍の周期で赤ちゃんを吐き出すことができるのだ!

次は囲われた状況でどのような変化があるのか調べてみたいと思う。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#12 (The Island)

NoteHelena.png 野生のメガロドンに関して分かった、あらゆる驚きの中で最たるものは、彼らはいとも簡単に手懐けることができるという点だろう。少しの訓練で、飼い犬よりも従順になる。

サメに対して1年近くも初歩的な訓練を行っていると聞いたが、そんな苦労をする必要はない。所詮、サメは哺乳類でも鳥類でもない。魚だ。より本能に依存して生きている。言い換えれば、それほど賢くない。ジェットスキーのように扱えるわけもないのだ。

ロックウェルの助言に従い、頭を柔らかくしようと努めているが、これだけは納得できない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#13 (The Island)

NoteHelena.png これで終わりだ。ペイントシャークスの所で得た情報が妥当だと思い始めていた頃、あり得ないものを見てしまった。カンガルーだ! 巨大なカンガルーの群れが、まるで昔からそこに存在していたかのように飛び回っていた。

カンガルーは好きだが、ここにいるべき生物ではない。彼らは恐竜が絶滅した6000万年後に誕生した有袋動物からオーストラリアで進化を遂げた。私が知っているのは、プロコプトドンだが、彼らもまたここに存在しているはずはない。

生態系なんてないのだ。言い換えれば、ここはただの動物園だ!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#14 (The Island)

NoteHelena.png 割と最近まで、この場所は世界の失われた謎を解き明かすことができる、遥か彼方の理想郷だと思っていた。だが今となっては、この場所は明らかに不自然で、かつて私の目に映った希望は失われてしまった。

人類による干渉が役立っているとも思えない。多くのトライブが島を分け合いながら共生することを選んだが、それに満足していない者もいる。全てを征服しようと企んでいる者もいる。自然の摂理に反していようと、戦争がこの土地の生態系を改善するとも思えない。

それでも日の出は美しい。何があってもこれだけは不変なのだろう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#15 (The Island)

NoteHelena.png 私が見てきた数々の異常の中でも、飼い慣らされたメガロドンほど異様な光景はない。まるで人間に服従する遺伝子が古くから組み込まれている、訓練された野良犬のようなのだ。

多くの異様な光景を目撃してきたが、家畜化された生物を間近で見ることで学べることもありそうだ。食習慣や交配パターン、その他の種との社会性など… 色々ある。

ある女性が大量のメガロドンをたった1人でテイムしたという噂がある。「ジャングルのビーストクイーン」と呼ばれているらしい。その人なら有益な情報を持っているに違いない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#16 (The Island)

NoteHelena.png ビーストクイーンともあろう人間が他人を丁重に迎えるわけがないことくらい考えるべきだった。それもロックウェルの仲間として、友好的な反応に慣れすぎていたからだろう。

だがしかし、私の滞在を認め、恐竜たちに私を殺す命を出していないだけでもいいのではないか?もっとも、恐竜がいなくても、彼女は容易に私を殺せるだろう。あの鋭い眼光で睨まれたら、その場で燃え上がってしまいそうだ。

とにかく、そうならないことを祈ってる。監視されながらラプトルと向き合うのは想像以上に大変だろうから。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#17 (The Island)

NoteHelena.png テイムされた生物の食習慣は、野生のそれと比較したときに特筆すべきことは何もない。これはビーストクイーンの行いによる部分もあるだろう。彼女は訓練のために彼らを連れて狩りの旅に出ている。

不思議なことに、付近には十分な数の獲物がいるため、彼らは遠方まで足を延ばす必要がない。この事実は、彼女が飼い慣らしている生物の並外れた出生率と成長率とは直接関係していないところもまた珍しい。

そうだ、ついに彼女の名前を教えて貰った! メイ・イン・リー。心なしか彼女からの当たりも少し柔らかくなってきた気がする。思えば彼女の動物たちの排泄物を調査していた私の第一印象が悪かったのだろう…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#18 (The Island)

NoteHelena.png 驚くべきことにメイ・インの動物たちは絶対に喧嘩をしない。

動物園でそれぞれの動物を分けて飼っているのには理由がある。何世代にも渡り飼い慣らされてきた犬や猫であれば珍しくはないが、本能を抑えることができる動物は稀で、これだけ多様性があれば何らかの争いは起きるものだ。

さらにメイ・インは草食動物の群れさえも自身の軍隊に加えている。彼らの分厚い皮膚は火や爆弾にも優れた耐性がある。肉食動物に囲まれていても、彼らが攻撃されることはない。どういうことだ!?

メイ・インは本当に素晴らしい。彼女は動物たちをしっかり訓練し、面倒も良く見ている。黙っていたり、私が小難しい話をしない限り、彼女は楽しい人間だ。話が通じていないように感じるときもあるが、とにかく良い息抜きになる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#19 (The Island)

NoteHelena.png メイ・インの野営地で書き残したことを読み返してみた。その結果、この島の動物は人に慣れているだけでなく、捕らわれることにまるで抵抗がないことが分かった。彼らは驚くべき速さで成長するが、その習性を見る限りでは、少なくとも何十年もかけて定期的に訓練を受け、飼い慣らされてきたようだ。そうでなければ、野生動物が人間の気まぐれにこれほど従順であるはずがない。

そう考えてみると、この島が誰かの監督下にあるという私の仮説にも真実味が帯びてくる。野生動物を単に管理しているだけでなく、遺伝子を操作して新たな種を作り出している可能性もある。しかしこの説をロックウェルの耳に入れる前に、例の噂話の真偽を検証しておかなければならない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#20 (The Island)

NoteHelena.png これは決定的証拠だ、間違いない! この島が肉食動物だけで構成されているなんて明らかに不自然だ。

草食動物と比較して肉食動物の肉には有害な寄生虫が存在する可能性がはるかに高いことを考えれば、肉食動物同士で食い合ったとしても、島の大きさや生息密度からして、彼らが生存できる環境ではない。それでも島の北東沿岸部には彼らがいる。誰かが何らかの目的で管理しているとしか思えない。

この理論はロックウェルも納得せざるを得ないだろう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#21 (The Island)

NoteHelena.png 予想通り、ロックウェルは私の仮説を否定できなかった。しかしそれを認めたわけでもない。率直に言って、彼はこの件について無関心にしか見えなかった。それ以上に、最近は島のオベリスクに興味があるようだ。

よりにもよってロックウェルは、探索中にあのそびえ立つ遺跡と交流する方法を偶然見つけたようだ。かつての冒険家魂が、再び彼の中で燃え始めたということか。彼の年齢を考慮すると、それは驚くべきことだ。

よくよく考えてみると、オベリスクは私自身の発見と何かしら関係があるのかもしれない。その特性はずっと謎のままだったが、ロックウェルの頭の中にはいくつか興味深い考察があるようだ。私も研究を続けよう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#22 (The Island)

NoteHelena.png その後、アイアンブラザーフッドに受け入れて貰えたが、歓迎されているようには見えなかった。ロックウェルの話をするとなおさらだ。それに加えて、彼らの荒んだ薄暗い住処を見ると少し不安になる。彼らのリーダーは狩りの遠征からしばらく戻る見込みもない。

現時点で私が確認しているのは、ロックウェルの求めたアーティファクトを彼らが全て回収したということと、そのアーティファクトによってオベリスクが起動できたことだ。このような偉業を達成したにも関わらず、彼らはそれを喜ぶ様子もない。彼らはただ殺したいだけなんだ。私には理解できない…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#23 (The Island)

NoteHelena.png アーティファクトに心を奪われそうだ。そしてアイアンブラザーフッドのリーダーがこれを欲しなかった理由が分かった。明確な用途が分からない上に、あの巨大蜘蛛からこれを奪おうとして死んでいった仲間のことを思い出してしまうのだろう。

本当に使い道はないのか? オベリスクを反応させたアーティファクトと類似していることを彼らは匂わせた。最寄りのオベリスクで反応の有無を試してみた。何も起きなかった。何か別の用途があるのだろうか?

そうか! 洞窟の中にあるプラットフォームか! 可能性は低いが、オベリスクに似たもので思い付くのはそれくらいだ。試す価値はありそうだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#24 (The Island)

NoteHelena.png 信じられない! アーティファクトがプラットフォームの台座のスロットの1つに完璧にはまった。もっと早く試すべきだった。今まで何をしていたんだ!

この鍵となったものが、オベリスクを1つ起動させたことによって手に入ったのだとしたら、他の2つの鍵も、他の2つのオベリスクを起動させれば入手できるのだろう。そして、3つ全ての鍵が揃ったときに、島の生態系をコントロールしている何かに、このプラットフォームが導いてくれるのかもしれない。

他のオベリスクが同様に動くとしたら、まずはアーティファクトをかき集める必要がある。しかしこの仕事を1人で達成できるはずがない…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#25 (The Island)

NoteHelena.png ハウリングウルフは一生懸命アーティファクトを探してくれているが、アイアンブラザーフッドの顛末を聞いた後では、彼らも同じ道を辿ることだろう。仕方がないことだが、私には受け入れられない。だが私が巨大な蜘蛛と戦っても、もちろん勝ち目はない。

アテナが味方してくれたとしても、危険な選択はできない。私には信念もなければ戦闘力もない。オベリスクが起動したときに何かが起きたとしたら、私1人では無力だ。

交渉メモ: 彼女に糞の話はしない。彼女に睨まれても睨み返さない。彼女にチリ(生)を持って行く。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#26 (The Island)

NoteHelena.png 屈強な女性でない限り、ビーストクイーンというようなあだ名を付けられることはないのだろうが、あの巨大な猿を見たときは、さすがに終わりだと思った。幸い、メイ・インは私よりもはるかに肝が据わっていて、何とか勝利を手繰り寄せた。彼女が味方で良かった!

2つ目の鍵はすでに見つかっているのだが、ポータルに戻る前にもう少しこの辺りを探索しようと思った。あの猿は元々ここに住んでいたのでなければ、私たちがオベリスクを起動したときに解放されたのかもしれない。この孤立した環境でどう生存していたのか、どうやってたどり着いたのかが分かれば、有益な情報となる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#27 (The Island)

NoteHelena.png かつてその噂を聞いた征服者達と最悪の形で出合ってしまった。メイ・インと私はそれほど馬が合ったとは言えないが、彼女のペットが無残に殺される様を見るのは、気分が悪かった。そして囚人生活は私の性に合わない。

「ガイウス・マルケルス・ネルヴァ」と名乗る彼らのリーダーは、少なくともただの馬鹿ではなさそうだ。私が私物を持っておくことを許してくれたし、礼儀正しい会話もできる。しかしこちらが協力を拒めば、おそらくその態度を一変するのだろう。

私に残された選択肢は少ない。すでに鍵も奪われた。生き延びるには、ニューレギオンの「客人」となるしかなさそうだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#28 (The Island)

NoteHelena.png ネルヴァは自信過剰だ。自分が神からの贈り物か何かだと本気で思っているようだ。彼のうぬぼれも、レギオンが第3の鍵とドラゴンの頭を持ってオベリスクから帰ってきたあたりまでは、理解できる範囲だった。

残念ながら、彼がいつか恥をかく期待の大きさと同じくらい、私には彼とニューレギオンが必要だ。だから、彼が私に洞窟へのガイドを「お願い」してきたときも、喜んで引き受けた。

洞窟から戻ったら、私はもう用済みなのだろうか?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#29 (The Island)

NoteHelena.png ネルヴァと仲間たちが洞窟から帰還したら、彼らに私の運命は委ねよう。きっとこれが自分と向き合う最後の機会になるだろう…

私は神の啓示を無視して、この楽園を受け入れた。それでも私は幸福で自由だ。他に選択肢はなかった。考え抜いた結果、私は幻想の中で生きるより、真実を求めながら死ぬことを選んだ。ロックウェルに言わせれば、それこそが真の科学者の生き様だ。

教会と戦うガリレオじゃないが、どうしても譲れないものはある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#30 (The Island)

NoteHelena.png 私はまだ生きている、それだけじゃない、メイ・インもだ。それどころか、私を解放してくれたのは彼女だった。そして私たちは、洞窟のポータルを使って、ネルヴァを追跡することになった。

そこで待ち受けていたのは恐ろしい光景だった。ネルヴァの仲間たちは全員死んでおり、1匹の奇妙な巨大生物と共に死体の山を築いていたのだ、だがネルヴァの死体はそこにはなかった。私は自分の仲間たちのことを考えずに、彼を見つけたら平和的な方法を取ることを提案した。その結果、強烈な一撃を食らうことになったのである。

ここに来てからステーション全体を調べたが、メイ・インとネルヴァの血痕が少し見つかっただけだった。死体はない、勝者もいない。

だが実に驚くべきものを目にすることになった。それは一瞬の出来事だった、私は宇宙ステーションのようなところにいたのだ、だが窓から外を見たとき、それ以上に驚くことに気付いた――私ずっとその宇宙ステーションの中にいたのである。

窓の外に浮いている機械に囲まれているその場所こそが、私の住んでいた島だった。そこもやはり、未知の惑星の遥か上空の軌道上にあった。その島の生態系は管理されていただけではなかった、完全にゼロから作られたものだったのだ!

それにしても、誰が何のためにこんなものを作ったのだろうか? 今のところ何の手がかりも見つかっていない、だが必ず見つけてみせる。必ず真実を見つけてみせる。
~ ヘレナ

探検家の記録(Scorched Earth)

ヘレナの記録#01 (Scorched Earth)

NoteHelena.png なぜよりによって砂漠なんかを選んだのか?

厳密に言えば「選んで」などいない。あの装置をどうやって動かしたか、自分にもよく分からない。かつて私が住んでいた島の宇宙ステーションのようなものが、突然ホログラム画像でいくつも表示し、選択をうながされたのだ。ああ、なぜボタンに触れてしまったのだ! その時ホログラムは果てしなく続く砂漠を映し出していた。その結果、私はここにいる。

そういう向こう見ずなところは、いかにも私らしい。まあ、この機会を幸運ととらえて、最大限に利用しよう。とにかく熱射病には注意しよう…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#02 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 狩りの腕がかなり鈍っていた。昔は狩りのエキスパートだったなんて口が裂けても言えないが、単に石で虫を潰す生活から卒業したと思っていたのだ。

少なくとも私の努力は完全に報われた。予想どおり、この巨大な緑の昆虫たちは、飲むのに適した水を背中にたくわえている。そのことを神に感謝しよう! しかし、赤いやつを最初に殺さなくてよかった。あいつらは水ではなく原油をたくわえていた。喉がいくら渇いても油を飲む訳にはいかない。もし赤が最初だったら、その時点であきらめていただろう。

だがいずれ水はなくなるかもしれない。移動は今でも徒歩だ。仲間も見つからない。アテナに会いたい…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#03 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ツキが回ってきたようだ! 今日また生存者達の集団とばったり遭遇した。しかも驚いたことに、彼らは友好的だった! どういう風の吹き回しかは分からないが、最近は幸運続きだ。私をこの忌々しい砂漠に送り込んだことに対して、宇宙の意志が埋め合わせをしているのかもしれない。

砂漠のキャラバンである彼らは、両手を広げて私を歓迎してくれた。彼らが乗り物にしているのは、非常に魅力的な生物だった。おそらく恐竜の一種だが、ラクダとも生物学的なつながりがあるように思える。しかし不思議な生き物だ! あれだけ奇妙奇天烈だったあの島にも、こんなのはいなかった。

彼らをじっくり観察してみたいが… まずは一眠りしてからだ。砂漠で命懸けの暮らしをしてきたせいで、体中が悲鳴を上げている。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#04 (Scorched Earth)

NoteHelena.png あの島ではなくこのステーションに最初にたどり着いていたら、ここの生態系が自然の産物だとは1秒足りとも思わなかっただろう。

例えばこのモレラトプスだ。彼らはケラトプスとモレラドンとラクダの交配種だが、最も奇妙なのは、背中のこぶに栓をさせば、清潔な飲料水を入手できるという点だ。味はまるで小便のようだが、安全かつ彼らの体にダメージを与えることもない。全くとんでもない生物だ!

遺伝子操作が行われたのは間違いない。まあ、今更驚くことでもない。まず事実を認めて、次は理由を突き止めるべきだろう。この新たな観点からここの生物達を研究すれば、答えは得られるはずだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#05 (Scorched Earth)

NoteHelena.png キャラバンの人々がエンドレスデューンズと呼んでいる場所を見せて貰った。それはこの地域を全方位から囲んでいる荒涼とした砂の海だった。

実際はこの砂漠にも果てはあるのだろうが、無限と呼びたがるのも頷ける。地平線の果てまで続いていて、それはもちろん人工的な投射映像だと思われる。しかしそこは巨大な砂漠「ミミズ」の生息地でもあり、彼らの縄張りに足を踏み入れたものは全て飲み込んでしまう。

最初は笑い飛ばしていたが、後に電車くらいの大きな化物が砂の中から飛び出し、野生のモレラトプスを貪り食う姿を目撃した。あれに気付かれることなく歩く方法を身に付けるしかなさそうだ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#06 (Scorched Earth)

NoteHelena.png あのデスワームというとんでもない生物にも、役割があることが分かった。彼らは自然の障壁なのだ。

もしこの地が自然界を模倣した宇宙ステーションなら、その中にいる野生生物と人間も、自然に存在するように見せかけなければならない。以前の島には海があり、それが成り立っていた。だがこの砂漠では、海の代わりにデスワームがいる。

餌が少ない環境では、大量の栄養を必要とする捕食動物の大部分は、長くは持たず死に絶えてしまう。しかしここは人工的な世界であり、デスワームにエサを与えるのも、死んだら補充するのも、宇宙ステーションの管理者の思いのままだ。少し考えすぎかもしれないが、その可能性は十分ありうる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#07 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ここまでの事実をおさらいしよう。

あの島と同じく、この砂漠も自然環境を装った宇宙ステーションだ。遺伝子操作によって作られた危険な生物が多数、そして必死で生き延びようとする人類が少数存在している。この環境は、人工的な領域と自然の障壁によって意図的に作られている。

他の宇宙ステーションも同様であることが予想され、壮大なスケールで実施されている何らかの奇妙な実験であると考えられる。つまり、各ステーションは条件の異なる試験体として…

続きは後にしよう。キャラバンの1人がたった今大慌てで戻ってきた。信じ難い話だが、岩が生きているなどと言っている。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#08 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ティラノサウルスが雪の中をはしゃぐのは不条理の極みだと思っていた頃が懐かしい。昨日と比べれば、それが当たり前のように思える。

斥候が雄弁に言っていたように、岩は確かに生きていた。そして巨大な二足歩行のゴーレムの姿をしており(※ロックエレメンタルのこと)、非常に攻撃的だった。それに襲われた時は、ショックで他の人たちと同じく逃げるように散ってしまった。死さえも覚悟した。

だがその時、もっと滑稽なことが起きた。雷がゴーレムに直撃したのだ。だがそれは空から降ってきたものではなく、血まみれのドラゴンの口から発せられたものだったのだ。

それからの事はよく覚えていない。恐怖と本能に支配されまがらその後を過ごした。おかげで生き延びることができたが、私はまた一人になってしまった。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#09 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 今思い出したが、あのドラゴンにはライダーがいた! いや、2本脚で立っていれば、正確にはワイバーンだ。とにかく、私は生きるために戦い、その意味を探し続ける。

ライダーは見つからないように上手く隠れていたが、あれはメイ・インだったか? 判らない。彼女が生きているかどうかも知らない。この砂漠ではその可能性は低い。しかし、あれだけの生物を飼い慣らしている様が彼女と重なるのは確かだ。

彼女が私を見守ってくれていると空想してもいいだろう? 実際、私たちは友達だった… よね?

こういう時に友達がいればよかったな。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#10 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 違う意味で最高の友達を見つけた。この小さな毛玉を私は連れて行くことにした。

彼女はRenopila amplexusという種だ。小さくて愛らしい草食動物で、私の知る限り、テイムしても特に役立つことはない。それでも彼女を放っておくことができなかった。ゴーレムやワイバーンとのいざこざで、自然の摂理に手を出さないという私の唯一の科学的信念はどこへ行ってしまったのだろうか?

夜に彼女を抱いていれば凍えることもないし、そのおどけた仕草などは癒しになっている。そろそろ名前を付けてあげようかとも思っている。
~ ヘレナ


ヘレナの記録#11 (Scorched Earth)

NoteHelena.png レノピラが役立つとは夢にも思わなかった。今朝、彼女が興奮した様子で飛び回っていて、落ち着かせようとなだめていたら、直後に雨が降り始めた。

偶然だと思ったが、その後も飲み水を確保しようと外出していた時、彼女の様子が変だったため、念のためシェルターを確保した。その数分後に小雨は嵐に変わった。

この因果関係を結論付けるにはまだ証拠が足りない。しかし、彼女に天候予知能力があるとすればありがたい

何の捻りもないけど、レーダーという名前はどうだろう?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#12 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 2日前に高地を探す決断をしておいて良かった。そうでなければ、この開拓地を見つけることはなかった。自分の決断が幸運を招いたのはこれで2度目だ。こんな幸運に頼ってばかりいるわけにはいかない。しばらくはここで過ごしながら、次に向けて準備を整えよう。

幸い、村人たちは労働の対価として物資と寝床を提供してくれる。これもまた幸運で、当たり前だと思わないようにしよう。島では、ロックウェルの名前で楽ができたが、ここでの私はただの見知らぬ人間だ。全員が私を信頼して手を貸してくれるわけではない。自分の力で生き延びなければならない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#13 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ある意味、一人で生きる方が楽なのかもしれない。少なくとも、これほどの手作業を強いられることはなかった。ああ、身体中が痛い!

レーダーみたいに愛嬌があれば、こんな重労働をせずに済んだのかもしれない。今や村全体が彼女の虜だ。ふわふわのお姫様のように甘やかされている。

ロックウェルだったらこの事態を許さないだろう。学者にはそれ相応の礼儀を持って接しろと怒鳴り散らすだろう。彼が元気であることを願っている。この謎が解明された暁には、この島から抜け出す方法が分かり、昔のように2人でお茶でも飲みながら話し合えればいいな。

ヘレナの記録#14 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 最後に発砲したのはいつだったか頭では思い出せないが、身体は良く覚えている。師匠は、私が射程圏内にいても脅威ではないと言っていた。

私は平和主義者ではない。死と暴力は生きることの一部で、自然の摂理だ。それでも銃には少しばかり違和感がある。人を撃つという行為は間違っていると本能的に感じる。島ではあのニューレギオンさえ撃つことができなかった。

しかし、そうも言っていられない。村の住民は私を歓迎し、許容してくれている。彼らのためには訓練をしなければならない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#15 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 想像よりも早く私の射撃技術を披露することになるかもしれない。狩猟チームがこちらへ巨大カマキリの群れを向かっていると報告してきた。

そう、巨大カマキリ。直接見たわけではないが、村人たちの間ではこの話題で持ち切りだ。彼らによると、この昆虫たちは武器や道具を巧みに扱う小さな手を持っているらしい。正気とは思えない話だが、巨大カマキリという時点で、もはや現実離れしている。せめて食人の風習がないことを祈る。

戦いを挑もうとする人間はいないし、今から逃げるにしても遅すぎる。通り過ぎてくれればいいが…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#16 (Scorched Earth)

NoteHelena.png カマキリがこの村を通過するとは根拠のない私の希望であり、皆が翌朝を迎えることができないと考えていただろう。あれだけの訓練を重ねたが、ライフルはいつもより重く、震える手の中にあるそれは違和感しかなかった。奴らは接近してきたが、幸い来訪者は他にもいた。

接近するカマキリに上空から炎や電撃が降ってくると、村人たちは喜びの歓声を挙げた。名前を叫ぶ者もいた。「ワリ・アル・アスワド」。黒のローブで身を隠したそのライダーは、大喝采に応えることはなかった。迅速かつ効率的に、そのワイバーンの小隊はカマキリの群れを一掃した。

ワリ・アル・アスワド… 何としても会いたい。感謝を伝えたい。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#17 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 問いかける人によって、ワリ・アル・アスワドは何者かという答えは変わる。村人の中には、困った時に現れる天からの守護者であると信じ、信仰に結び付けている人もいる。ワリがこの星の生命体ではないと確信している者さえいる。

私に信仰心はない。私は経験したことしか信じない。つまり直接会うまではワリについて言えることは何もない。この村の親切、特にモレラトプスと物資を譲ってくれたことは忘れない。しかし私がここに来たのは、答えを見つけるためなのだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#18 (Scorched Earth)

NoteHelena.png この砂漠で生き抜くための心構えや装備は以前とは比べ物にならない。モレラトプスに大量の水を確保させ、レーダーは天候を教えてくれる。唯一の恐怖は、巨大な捕食者たち。それと巨大なゴーレムだ。

自画自賛になるが、ここまで自分が築き上げたものには感心する。それなりに時間も掛かった。もう何年も甘い物は口にしていないが、その方がダイエットには良い。

でもやっぱり甘い物が恋しい。チョコレートをもう一度味わうためには…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#19 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 探索に数週間を要したが、ついにワリ・アル・アスワドを見つけた。近付いていることは分かっていた、でも今朝閃電岩層を見つけた時はそれを確信した。さらに午後には数頭のワイバーンと共にいる1人のライダーを発見した。

ライダーは私のことをはっきり見ていた。なぜならその直後にワイバーンたちが私の頭上を旋回し始めたからだ。私は手を振って、大声であいさつをした。念のため、メイ・インの名前も叫んでおいた。しかし、返事はなく、そのまま飛んで行ってしまった。

ワリは社交的とは言えないようだが、このままあきらめる私ではない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#20 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ああ、ワリが過酷な山を住処にしているとなぜ気付かなかった! 昨日、ワイバーンたちが頂上に降りたのを目撃した。そこから発った様子もない。面倒だがあそこに住処があるのだろう…

山道は私のモレラトプスには狭すぎるので、置いて行くしかなかった。私が戻らなければ勝手に逃げてくれるだろう。

登り始めたはいいが、想像以上に厳しい道のりになりそうだ。これだけ登っても腹筋が割れなかったら、キレるかもしれない!!!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#21 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 山頂に辿り着いた時、私がどのような歓迎を望んでいたかは覚えていないが、少なくとも笑い声ではなかった。しかし私が全身の力を抜き、この山に対するあらゆる暴言を吐き出した瞬間、彼女の笑い声が私の耳に鳴り響いた。ぼんやりとして老女の声だった。

ワリ・アル・アスワドは断じて守護天使ではなかった。彼女はこの哀れな場所を神がいかに見捨てたのかという見解を一蹴した。

この件について私が触れない限り、彼女はなんでも私の質問に答える気があるようだ。とは言え、それは奇妙に感じられた。彼女に対して慎重になるべきだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#22 (Scorched Earth)

NoteHelena.png どうやら私からワリを見つけたのではないみたいだ。彼女が私を見つけたのだ。

ポータルの入口ではそれなりの驚きを体験したが、どうやら出口にも同様の現象が発生していたようだ。ワリによると、ワイバーンからそれを見つけるのは容易で、その後私を尾行していたらしい。彼女がタイミング良く現れたのは偶然でも何でもなかったのだ。

オベリスクやその守護者、あるいはこの砂漠が宇宙ステーションであることを話した時も、それほど驚いているようには見えなかった。私よりもこの世界を熟知しているのか、。もしくはそれ以上の驚きを体験しているのだろうか?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#23 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 空を飛ぶことが恋しかった。雲の上から見る日の出ほど美しいものはない。

ワリがワイバーンの乗り方を教えてくれるようになったのは、会話が込み入りすぎた時に逃げるためだろう。だけどそれでいいんだ。見た目は異なるが、ワイバーンに乗るのはアルゲンタヴィスに乗るのと同様に快適だ。サドルがなくても気にならない。そのように設計されているのだろう。

遺伝子操作によるものだろうと、彼らが壮大な生物であることに変わりはない。危険を伴うが、いつか野生のワイバーンを観察したい。そんな機会を逃すことは私にはできない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#24 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 私がワイバーンを乗りこなせることを証明した結果、ワリはこの地域の見回りに同行させてくれた。

私が知る限り、ワリはこの場所で長い時間を過ごしている。おそらくロックウェルよりも長い。全ての村や遺跡の歴史を知っている。南東の方角に大きな街があったようだが、いつしか消滅したらしい。

細かい部分については未だに語ってくれないが、詮索を続けようと思う。その点でレーダーの存在は心強い。この毛玉が近くにいるときはワリの機嫌も良い。彼女が一緒にいてくれて良かった。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#25 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ワリから自然について勉強する時間を与えられたことは感謝しているが、彼女はそんな私を面白がっているだけのようにも思える。「誰も読まないようなものを何時間も書いて何が楽しい?」とも言われた。

正直、返す言葉が思い浮かばない。確かに私の調査書は誰にも読まれないだろう。この場所に閉じ込められている限り、出版する術はない。書き始めた当初は、自然に対する愛がそこにはあった。

今はどうだろう? もうこれは、私の存在意義なのだ。記すことによって、私が私でいられるのだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#26 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 先日信じられないことが起こった! ワリが砂漠でさまよう人影を見つけたのだが、それは何とあのエドモンド・ロックウェルだった! 知人との再会に私は思わず泣き出しそうになった。

ロックウェルは私がネルヴァに捕らわれていると聞きつけ、私を解放するように、彼と交渉するつもりだったようだ。そして洞窟へ入ると、ここへたどり着いたらしい。私のためにわざわざそこまでしてくれるなんて、何て優しい人なのだろう!

奇妙なことに、私のポータルが開く直前、ワリは彼女の縄張りから遠く離れたところでポータルが開くのを見たと言っている。おそらくそれはロックウェルのポータルだ。しかしワリが現場に到着するのが遅すぎたため、すでにロックウェルの痕跡は消えていた。ポータルは時間と空間を越えた移動を可能にするというのがロックウェルの立てた仮説だが、今私が一緒にいる人達を見れば、それに賛成せざるを得ない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#27 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ロックウェルを見つけて以来、ワリはとても静かになった。2人の時間を与えてくれているのだろう。とは言え、私たちがネルヴァの野心について話をしていたとき、彼女は興味深いことを言っていた。

「この地を征服することは、この地が許さない」そう言っていた。彼女曰く、南東の大都市はオベリスクによって滅ぼされたということしか語らなかった。

推測の域は出ないが、考えがいのある情報だ。このステーションの管理者が人類の行いを監視していて、真相に近付きすぎたものは罰せられるのだろうか? 各ステーションがより大きな実験の各試験体だとして、人類の進歩が「リセット」されているという考え方は決して飛躍ではないと思う。

そうだとしたら余りにも末恐ろしい。ゾッとする。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#28 (Scorched Earth)

NoteHelena.png ロックウェルはいつ眠っているのだろうか。夜中に目を覚ますと、彼は火の灯りで奇妙な鉄の欠片を観察していた。どこかのトライブが土産として贈ったものだろうが、見覚えのあるアーティファクトも持っていた。

私はそれをワリに見せるように言った。そして彼女はそれがここの唯一の守護者であると言った。彼女の知識からすれば、以前にオベリスクを起動したことがあると聞いても驚きはなかった。それどころか、彼女はあの獣すら倒した経験もあるようだ!

守護者のアーティファクトを持っていれば、どうやらいつでもこの地を離れられるらしい。そろそろここともお別れだ。ワリと会えないのは寂しいが、ロックウェルもそれを望んでいる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#29 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 私たちを「コントロールセンター」まで連れ戻してくれるトランスポーターは、山のさらに南にある廃墟と化した所にある。南東の街同様、ワリはオベリスクによって破壊されたと思っている。

私も情報が無いわけではないので、それ以上の詮索はしなかった。ワリはその廃墟の話だけは口を割らない。南東の街に連れて行ってもらったときも必死で頼み込んだが、現地に着いても彼女は何もせずただ遠くを見つめているだけだった。

わざわざ彼女の機嫌を損ねる必要はないだろう。これまでの彼女の貢献に敬意を表し、別の道を歩むことにしよう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#30 (Scorched Earth)

NoteHelena.png 廃墟を通り抜けプラットフォームに無事に着いた私たちを見届けると、ワリは去って行った。あれだけ世話になっていたから、彼女がいなくなるのは悲しかった。お互い笑顔で別れられたのが唯一の救いだ。もちろんレーダーも同じだ。彼女を連れて行くことができないので、ワリに託すことにした。2人なら上手くいくだろう。

ああ、また「ワリ」と書いてしまった。しかも2回も! クセというものはどうしようもない。ワリは彼女の本名じゃない。分かっていたのに、彼女はそれを訂正することはなかった。少なくとも今までは。

とにかく、幸運を祈ってる、ライア。あなたに出会えて本当によかった。
~ ヘレナ

探検家の記録(Aberration)

ヘレナの記録#01 (Aberration)

NoteHelena.png ここは本当に奇妙な場所だ。同時に魅惑的でもある。これほど多種多様な地下植物相は聞いたことがない上に、それらのほとんどが生物発光性を有しており、森全体に異様な美しさがある。

しかし、その不気味さが問題だ。ここに来て以来、ハンドルが変形してしまうほどライフルを握りしめている。

島に戻るべきだった。知り合いもいるし、彼らが物資を分けてくれていたかもしれない。だが、ロックウェルは聞く耳を持たなかったし、彼を1人にするわけにはいかなかった。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#02 (Aberration)

NoteHelena.png "人生よ、もうお前に驚くことはない"私は言った。"ワイバーンやゴーレム、巨大な砂漠ミミズより恐いものなどない。"

"空飛ぶイカコウモリ殺人モンスターはどうか?"私は言う。

"大したことはない"いや、嘘だ。

今日の午後は奴らと格闘するのに費やした。しかし、少なくとも逃げてはいない。幸運にも、少しは数を減らすことができたが、奴らは私とロックウェルを脅威として認識しなかったようだ。気が変わらないことを祈ろう。奴らともう一度戦闘するほどの弾は残っていない。

私が奴らに付けたあだ名は適切でないかもしれないが、このやり場のない怒りを名前にぶつけることしか今はできない…本来ならもっとひどい名前を付けてやりたいくらいだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#03 (Aberration)

NoteHelena.png このステーションの自然には魅力を感じないが、水をはじめとする天然資源の豊富さには本当に感謝している。ここの石の透水性は驚くほど高い。洞窟の壁は結露で濡れており、床にはそこかしこに水たまりがある。

砂漠であれだけの時間を過ごした身としては、両手を広げて歓迎したい変化だ! 神様、水をありがとう!

これは何も私だけの話ではない。ロックウェルがどうやら… 正気を失ってしまったようなのだ。先日などは、彼が毒キノコに近付かないよう、私が面倒を見てやらなければならなかった。彼は厳しい環境の中では生きていけないだろう。ただ、彼の年齢を考えると、足取りが重いのは当然かもしれない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#04 (Aberration)

NoteHelena.png やはり私は正しかった。あれは鎧を着た巨大なデバネズミだった。攻撃的でなかったのが幸いだった、そのおかげでじっくりと観察することができた。

私にある種の覚悟ができだのはあのネズミのおかげだ。これまでに出会った生物はどれもが、既知の種か人間の神話に出てくる生物をベースにしていた。ゴーレムやワイバーンが地球上に存在したことはない、だが人間は彼らの物語を書いた。FSBMMですら(彼らは怒るだろうが)既知の動物の寄せ集めのように見える。

これは何を意味しているのだろうか? このステーションの管理者は人間なのだろうか?彼らがただ人間に詳しいだけなのだろうか、それともまったくの見当違いなのだろうか?はっきりしたことはわからないが熟考する価値はある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#05 (Aberration)

NoteHelena.png FSBMMが戻ってきた、やはり私は間違っていなかった――私では奴らには太刀打ちできなかった。だが幸運なことに、他の者はそうではなかった。

実に壮観だった! あれほど早く動く人間は見たことがない。死んだと思ったその次の瞬間、輝く銀色の鎧を身につけた何者かが、まるでドードーの間を通るように奴らの間を駆け抜けていったのだ。思い切り殴りつけられて洞窟の地面に叩きつけられた者もいた!

彼らは超人の救世主の登場ぐらいで驚くのはまだ速いといった感じでバイザーを上げた、するとその中に私の良く知る顔があった。何とメイ・インだったのだ! しゃべれるようになるまでたっぷり1分は掛かった。どうやら私は間抜け面をしていたらしく、彼女は今にも笑い出しそうだった。

間抜けでも少なくともまだ死んではいない、彼女がいればこれからも安心できそうだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#06 (Aberration)

NoteHelena.png こいうのを何て言うんだ? 遠ざかるほど恋しくなるだったか? アイランドでは自分とメイ・インの立ち位置がよくわからなかった.でも今はこれ以上ないほどしっくりきている。私を驚かせたことで彼女から謝られた。彼女がどうやってここに辿り着いたのかもわかった。彼女がネルヴァとの死闘により新たな傷を負っていたこともわかった… まさに、親友ならではだ。

彼女はキャンプで新しい仲間を紹介してくれた、そしてにわかには信じがたいことに…彼らは未来から来ていた! つまり、私の未来だ。

確かにあり得る話だ。未来人にはこれまで会ったことはなかったが、メイ・インとロックウェルは私の過去から来た、それにここのテクノロジーは私の時代とは比べものにならないほど進んでいる。今が2008年の遥か未来であることは明らかだ、でもどれぐらい未来なんだ?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#07 (Aberration)

NoteHelena.png 村までの旅は一筋縄ではいかなかった。ロックウェルと私が鎧を身につけていなかったせいで、彼らは縄ばしごとジップラインを使って私たちを助けるはめになった。

とはいえ最終的に村に辿り着くことができた、実に見事な眺めだ。この部族の技術力は素晴らしい、ロックウェルは私以上に驚いていた。メイ・インの友人であるダイアナに案内をしてもらっている間、ロックウェルは彼女を質問攻めにしていた。

幸運なことに、ダイアナは忍耐強く笑顔でその質問に答えてくれた。どうやら彼女はパイロットだったようだ、村の他の人々も彼女と同じ時代から来たことがわかった。1つのステーションからこれだけ多くの人々が同じ時代から来るのは珍しい。これは何を意味しているのだろうか?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#08 (Aberration)

NoteHelena.png 彼らを止めなければならない! ステーションが許すはずがない。

"この場所が支配されることを許すはずがない。"

ライアの警告がなければ、彼らの作り上げたものを喜んでいたかもしれない。ステーションを脱出し、別の惑星に行くことができるゲート?素晴らしいが、オベリスクはそうなる前に全員を殺してしまうだろう。ライアが話していた村を破壊したように。私はそう確信している。

気の狂った女扱いされるのは避けられない。まだここに来たばかりだと言うのに、そういう風に見られるのは辛い。まずは、メイ・インとダイアナを説得してみることにする。彼女たちなら分かってくれる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#09 (Aberration)

NoteHelena.png 部族のリーダーは驚くほど私のアイデアに寛容だった、だが私を完全に信用しているわけではない。どうやら彼らはすでにオベリスクの1つに手を出していたようだ、このステーションの制御センターも破損していた。彼らは砂漠で起きたことを信じる一方で、脅威はすでに封じ込めたと考えている。ダイアナが説得してくれたおかげで、オベリスクを調べるために小規模な部隊を借りることができた。念のためだ。少なくとも、何もないよりはましだ。

しかしこのステーションでは、オベリスクに近付くのはそんなに簡単なことではない。そこに辿り着くには、メイ・インですら危険視している、地表を移動する必要があるのだ。どうやら出発する前に、アーマーの短期訓練コースを受けなければならないようだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#10 (Aberration)

NoteHelena.png 砂漠にいたおかげで銃の扱い方に慣れてきた気がする――残念ながら洗濯板のような腹筋にはなっていないが――ただ、私はまだ兵士とは言えない。それはこの数日、訓練場をバタバタ走り回っていた私の姿を見れば明らかだ。

メイ・インとダイアナがいなければ、私は今でもまだTEKアーマーを岩にぶつけるか、酔っ払ったドードーのようにつまずいてばかりいただろう。彼女たちのおかげで、誰かに失敗を笑われても、そこまで嫌な気分にならずにすむ。

幸運なことにメイ・インはオベリスクまで一緒についてきてくれることになった、つまり武装したこの頼りない手で一手に責任を負わなくていいということだ。神よ感謝いたします!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#11 (Aberration)

NoteHelena.png 昨日、メイ・インと出発した。メガネのコンピューターエキスパート、サンティアゴを連れて。彼が実際にオベリスクを分析することになる。ターミナルにハッキング可能だと豪語している。私が睨んでいるように、オベリスクがエネルギーの解放の準備を進めているとしたら、彼はその解放ルートを変えられると言っている。

一方、ロックウェルは村に残っている。村に到着して以来、彼は科学者たちの研究を手伝っており、今や… それに没頭している。彼にとっては、自分の名前を付けたあの金属が全てのようだ。多少厄介な人間だが、ダイアナがいるから大丈夫だろう。

ロックウェルの心配をしている暇はない。村の運命は、今回の探索に委ねられている。集中しよう、ヘレナ! やってやる!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#12 (Aberration)

NoteHelena.png この宇宙ステーションの構造は、巨大な洞窟を考慮した他のものとは大きく異なっているようだ。これは珍しいことなのだろうか、それともステーションの多くはそれぞれ独特の構造をしているのだろうか?私まだ3つしか見たことがない。これまでの経験から考えると、さまざまな形や大きさのものがあるようだ。

話は変わるが、出発以来ようやくメイ・インがしゃべるようになってきた、あくまで彼女の基準でだが。これからも考え込むことはあるだろう、だが今は透明な目の光線で私を焼き殺そうとはしない、遠くを見つめながらぼんやりと自分のネックレスをいじくるだけだ。どうやら飛行機か宇宙船を模したもののようだ。彼女はどこでそれを手に入れたのだろうか?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#13 (Aberration)

NoteHelena.png 地表が危険な場所だという彼らの話は大げさではなかった。日中に太陽の光を直接浴びれば人間は一瞬で灰になってしまうだろう、それは手の込んだこの鎧を着ていても同じだ。

つまり睡眠時間の調節が必要だということだ。夜が訪れるまで地中で待たなければならない。夜になったら全力でオベリスクまで走り、サンティアゴに急いで作業をさせる、そして避難所まで走って戻る。

クソ! あの砂漠も地獄だと思ったが、地表は間違いなくそれ以上だ! なぜアロサウルスの群れから逃げるように、物事を簡単に進められないんだ?これが私の運命ということか…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#14 (Aberration)

NoteHelena.png サンティアゴは昨夜からずっと分析を続けている、だが調べずとも、オベリスクの挙動がおかしかったのは明らかだ。このオベリスクは強力なパルスを発生させ、地下では絶えず振動を検知していた、まるでステーション全体がバラバラになる寸前という感じだ。このオベリスクが爆発すれば、ここに住んでいる全生物が全滅することになる。

それにも関わらず、サンティアゴは分析が必要だと考えている。科学者として、明らかな証拠に対する彼の態度は称賛したいが、奇妙なハイテク宇宙ステーションの影響を受けていない私の一部は、彼がさっさと作業を終わらせてくれることを願っている。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#15 (Aberration)

NoteHelena.png これまでに発見したことを無線を使って村に知らせた。サンティアゴの解析により、私の推測が正しかったことが確認された――オベリスクは非常に不安定だ。数日以内に反応する可能性がある。

しかし、サンティアゴは鋭い指摘もした。ゲートウェイ・プロジェクトを中止したとしても、オベリスクが安定化するとは限らない。ステーションによる村の破壊を防ぐのは、時すでに遅しという可能性がある。確実に生き残る方法は、オベリスクを停止させることだけだ。

サンティアゴの話によれば、オベリスクのプラットフォームからではこの操作はできないようだ、だが彼なら恐らくこのプラットフォームを操作し、オベリスクを操作できる場所へ私たちを転送することができる。具体的に言うと、ステーションの心臓部だ。

これには大きなリスクが伴う、だが残された手段はこれしかない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#16 (Aberration)

NoteHelena.png 信じられない! 本当にできた! ステーションの中に入れたんだ! ここにはサンティアゴが追尾に成功したプラットフォームがある。このステーションの建造中に使われていたのだろうか。

ここは前に見た制御センターと似ている。ギザギザした金属の空洞を不自然な青い光が照らしている。ステーションの全てのエリアにエネルギーが送られている音がする。

サンティアゴならあの装置の全貌をつかむことができるだろう。私たちがすべきことは、制御室を探してオベリスクを停止させることだ。簡単だろ? 簡単だ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#17 (Aberration)

NoteHelena.png ステーションの奥を進んでいくと、ある巨大な空間を通過した。立っていた橋からは終わりが見えないほど巨大だった。それでも、空間はあるモノで溢れていた。壁という壁に、生物や胎児、卵が入れられた試験管が敷き詰められていた。

島の制御センターのホログラムの情報で、各ステーションが独自の生物を生産していることは知っていた。しかし、現場を実際に見るのは初めてだった! ステーションで生きている全ての生物の試験体があった。恐竜から、巨大なエイリアンのような化物まで。ここのデータをもっと集められたら良かったんだが…

認めよう、メイ・インは正しかった。あのアイデアは馬鹿げているし、危険だと言わざるを得ない。彼女は正しい。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#18 (Aberration)

NoteHelena.png 島の制御センターであの不思議なホログラムを見て以来、頭の中にある可能性が浮かんできているが、まだそれと向き合う準備はできていない。直接的には。

部屋はあの生物が並んでいた空間と似ていたが、規模はかなり小さい。壁にきれいに敷き詰められた試験管の中には同じ生物が入っていた。人間だ。

しかし彼らはクローンではない、少なくともそれぞれが違う人間だった。そして全員が成人だった。

私もこのような場所から生まれたのだろうか。制御センターで設計され、工場で生産されたのだろうか。私の記憶の全ては移植されたものなのか? 作り物? そんなはずはない。私の記憶はあまりにも鮮明で具体的だ。もしかしたら、ステーションには過去に戻り… 誰かをコピーする能力があるのかもしれない。

馬鹿げているが、私はそう思う。そう考えるのが… 現実的だ。その場合、別の誰かが私の人生を生きているということだ。それが私ではなかったとしても。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#19 (Aberration)

NoteHelena.png 人体標本室には全員が衝撃を受けていた、その中でもメイ・インが一番驚いたようだった。彼女は押し黙ったまま、鎧を着たゾンビのように、重い足取りでサンティアゴと私の後についてきた。できるだけわかりやすく説明し、力になろうと努力してみたが、それが助けになったかどうかはわからない。

よくよく考えてみると、彼女がこれまで正気を保ってきたこと自体驚くべきことだ。彼女の時代には火薬もない、開発されるまであと7世紀は必要なはずだ。機械が人間を作り出すという考え――お前はそうやって作られた――に至っては理解すらできないだろう。

彼女が元気になってくれることを祈るしかない、それは私たち全員のためでもある。あの動揺ぶりを見ていると、こちらも不安になってくる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#20 (Aberration)

NoteHelena.png ついに見つけた! これがオベリスクの制御センターだ。コンソールが前に使っていた制御センターのものとよく似ていたおかげで、サンティアゴの力になることができた。

彼はしばらく前から作業を続けており、その間ずっと独り言を呟いている。彼に問題があるわけではない。これは私たちには馴染みのないものだし… はは! 本当か! ついに突破に成功したらしい!彼も限界突破してしまったようだ。大きなノイズが聞こえた、それと…

おい、雄叫びが聞こえるぞ。しかも複数だ。逃げろ! 続きはまた後にしよう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#21 (Aberration)

NoteHelena.png サンティアゴがオベリスクのハイジャックを終わらせると、ステーションがすぐに自己防衛のために動物の大群を解放した、だから私たちはコントロールを吹き飛ばして逃げるしかなかった。メイ・インは幸運にも、その戦闘本能のおかげで手遅れになる前に現実世界に戻ることができた。彼女は無数の牙と爪の中をかいくぐっていき、サンティアゴと私は必死になってその後についていった。

サンティアゴが即席のゲートウェイとしてプラットフォームを用意していたが、それでも間一髪だった。おかげで内臓まみれだ、しかもまだ少し動いている、だが私たちはやり遂げたのだ!

まったく、何て日だ! 世界で一番長い昼寝と酒が必要だ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#22 (Aberration)

NoteHelena.png 普通は大喜びして当り前だ。私たちは村を救った、私はこの宇宙ステーションの本質を突き止めた、ゲートウェイさえ完成すれば、ようやくこの狂気から脱出することができる。どれも全て素晴らしいニュースだ、ではなぜ喜べない?

村に戻る間に見つけた動植物をスケッチしようとした、だが途中でやめてしまった。それに何の意味がある?砂漠ではそれを自己表現だと自分に言い聞かせた、だが本当にそうなのか? 機械が何かをさせるために私を作ったのであれば、それは自己表現ではなく、機械の意志なのではないか?

とにかく酒が必要だ。1杯では足りそうにない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#23 (Aberration)

NoteHelena.png 村に私たちの成功を伝えた。彼らは私たち以上に喜んでいた。むしろ騒々しいくらいで――歓声や称賛の声が鳴り止まなかった――サンティアゴなどは、そのせいで危うく無線を落としそうになっていた。

メイ・インはそれを見て大笑いしていた。ゆっくりではあるが、彼女の意識も変わってきた。恐らく、彼女には少し空間が必要だったのだ。

私はどんなことにも慣れっこになってきた。私の記憶が他の誰かのものであったり、最初から嘘だったりしても、このステーションに辿り着いてからの出来事は、全て私が自分で選択したことだ。これから何をするかは私が自分で決める。それこそがヘレナ・ウォーカーだ。

何とかやっていけそうだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#24 (Aberration)

NoteHelena.png 村からまた連絡があった、だが今回は祝福の連絡ではなかった。むしろ、あれは恐らく、救援要請だった。サンティアゴでも信号のノイズは完全には排除できなかった、だが切迫した様子が伝わってきた。ダイアナの声が聞こえた、混乱して悲鳴を上げ、誰かがロックウェルの名前を叫んでいた。

私たちはその連絡が来てからペースを上げている。何とか間に合えばいいのだが、事態がそこまで深刻でないことを祈るしかない。ロックウェルに何かあったとしたら、どう考えても彼を放置してしまった私の責任だ。

クソ。急ぐんだ!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#25 (Aberration)

NoteHelena.png 手遅れになることを恐れていたが、村がここまで完全に荒廃していることは想定外だった。死体とがれきの山になっていた。吐きそうになった。遠方に犯人と思われる紫色の巨体が洞窟の奥に消えていくのが見えた。

急いでダイアナを探しに行ったが、すでに手遅れだった。メイ・インの腕の中で息絶えていた。少し微笑んでいるようにも見えた。彼女は逝く前に、この悲惨な事件の犯人を教えてくれていた。

そいつの名前はエドモンド・ロックウェルだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#26 (Aberration)

NoteHelena.png メイ・イン1人にロックウェルを任せることはできない。彼がここに来たのは私の責任だ。私がやるべきだ!ここで何をしている? その思いを口に出すのが怖くて、こんなところに書き殴っているのか?

もう何週間も、ロックウェルが送り出した、または作り出した化物たちに包囲されている。そして今日、メイ・インがついにしびれを切らした。持てる武器を全て持って、独りで彼のもとへ行ってしまった。あんな彼女は見たことがなかった。ネルヴァでさえ、彼女の眼をあれほど怒りで燃え上がらせることはできなかった。

クソ、このままでは彼女は死ぬ、そしてそれは私の責任だ! でも私に何ができる?彼は私の友人だ。唯一手を差し伸べてくれた恩人だ。

それでも決着をつけなければならない。必ず!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#27 (Aberration)

NoteHelena.png 私が追いついた頃には、メイ・インとロックウェルはマグマの川が流れる洞窟の最深部で戦闘の真っ最中だった。ロックウェルはすでに巨大な怪物に変身していて、触覚を振り回して暴れていた。

その恐ろしく不格好な顔を一目見た瞬間に意思を固めることができた。指の感覚がなくなるまで銃の引き金を引き、彼の注意を逸らすことに成功した。

激怒したロックウェルは、洞窟の地面に穴を開け、隙を付いたメイ・インが、彼をその穴に押し込めた。その勢いのまま彼女まで落ちそうになったが、何とか手を掴むことができた。自分を褒めてやりたい。彼女が落ちていたら…

とにかく、無事に終わって良かった。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#28 (Aberration)

NoteHelena.png サー・エドモンド・ロックウェルへ

お前のことは決して忘れない。だがそれは、最後に怪物となったお前でも、砂漠で出会った後に強迫観念に取り憑かれるようになってしまったお前のことでもない。私もその徴候に気付くべきだった。それに気付いていれば、この空の墓に名前を刻むこともなかっただろう。

この墓はかつてのお前のためのものだ、私はあのころのお前を忘れない。彼とは紅茶を飲みながら夜中になるまでよく談笑した。何も言わずに私に物資と馬を譲ってくれるような人だった。彼は科学者であり、学者であり、紳士だった。彼がどこにいようとも、私は彼の安寧を祈る。

永遠の友人
ヘレナ・ウォーカー
~ ヘレナ

ヘレナの記録#29 (Aberration)

NoteHelena.png 大暴れしたあの怪物の傷跡はまだ癒えていない。戻ってきてからメイ・インは一言もしゃべっていない。彼女は手の中で宇宙船のネックレスを何度もひっくり返しては、ただそれをジッと見つめている。彼女を説得して食事を取らせるまで1時間も掛かった。

少なくともゲートウェイ・プロジェクトは存続させることができた、まさに奇跡だ。サンティアゴはプロジェクトを完成させるために生存者たちのチーム分けを始めた。彼らなら2週間以内に完成させられるだろうとのことだ。

起動に成功したとき、彼らは私を歓迎してくれるだろうか。別に彼らを責めるつもりはない。私はここにロックウェルを連れてきた。彼は人を殺し、大きな混乱を引き起こした… 全て私の責任だ。許してほしいだなんて言えるはずがない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#30 (Aberration)

NoteHelena.png ゲートウェイは明日には完成する、だから私は昨夜のうちに荷物をまとめて、別れを告げる準備をしておいた。サンティアゴは異議を唱えたが最終的には理解してくれた。だがその一方でメイ・インは…

彼女があれほど取り乱した姿は初めて見た。まったく予想していなかったことだ、彼女は私の腕を掴んで離そうとしなかった。すでにたくさんのものを失ってきた、だからこれ以上何も失いたくないと彼女は主張した。そう言われたらもうここに留まるしかない、例え腕を振りほどけたとしてもだ(無理だと思うが)。

これで準備は整った。明日、ゲートが開く、そして下にある星にタッチダウンするのだ。この狂気の実験からようやく解放される、私も一緒にここから脱出するのだ。
~ ヘレナ
Aberrationのヘレナのルート

探検家の記録(Extinction)

ヘレナの記録#01 (Extinction)

NoteHelena.png こうやって書くのは随分と久しぶりのような気がする。ステーションでのロックウェルの件から惑星に到着までの間、私の生活は少しマンネリ化していた。新たに発見した生物のまとめ作業も大した気休めにはならなかった。

今では前のほうが安全だったと考える者もいるくらい精神的に追い込まれている。確かに、彼らの言うことも一理ある。だから私たちはステーションに閉じ込められていたのかもしれない…

幸運なことに、サンティアゴの計画のおかげで時間を持てあますことはなかった。私は技術に関してはあまり詳しくない。巨大ロボットなんてもっての他だ。ただこれまでの経験から考えると、何でもいいから彼らに協力しないわけにはいかない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#02 (Extinction)

NoteHelena.png 本物の地球だとはにわかに信じがたいが、サンティアゴが見せてくれた証拠は紛れもない事実だ。それでも夜がないと混乱してくる。世界の終末を楽しめるなら別だが。地球の自転が遅くなったのだろうか?それとも完全に止まってしまったのだろうか?

いや、それはありえない。大気が制御不能になれば、放棄された建造物は風によって破壊され、あの巨大生物たちは波打つ海や、極端な気候、それに弱くなった重力の影響を受けて絶滅していたはずだ。だがもし、頭上にある宇宙ステーションが重力バリアを作り出し、大気を修復することができたら… とにかく今はどんなことでも起こり得る状況だ。

それが彼らの真の目的なのかもしれない。それか最初から彼らがこの混乱の黒幕だった可能性もある。真実がどうであれ、私はそれを解明しなければならない。どんな怪物だろうと真実の究明の邪魔はできない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#03 (Extinction)

NoteHelena.png サンティアゴが作っている機械は本当に素晴らしい! コントロールを簡略化してくれたおかげで、私のような変わり者の生物学者でもこのデカブツを自分の体みたいに動かすことができる。まさかロボットを動かすことになるとは…完全に人生のコントロールを失ってしまったようだ。

メイ・インもシンクロすることに成功した。そして一瞬だけだったが、彼女は間違いなくかすかな笑いを浮かべていた。私はメカそのものよりも、それに救われたような気がする。彼女は激しい戦いをくぐり抜けてここに辿り着いた。その内容はあまりにも壮絶だ。特にロックウェルとダイアナの件はまさに悪夢だった。全てが終わったら、彼女が本当の幸せを見つけられるように力になりたい。彼女にはその権利がある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#04 (Extinction)

NoteHelena.png 今日はサンティアゴと話をした。内容はいたって真面目だ。彼がコミュニケーションの手段としてよく用いる皮肉めいた冗談の言い合いではない。これには私もかなり驚いた。彼にオフスイッチがあるとは思ってなかった。

彼はステーションで見つけたクローン装置のことを考察していた。私たちクローンは本当の人間なのだろうか?それなら、私たちには彼らの行いの責任があるのだろうか? その目的は何だったのだろうか? どれも私自身が疑問に思い続けてきたことだ、だがこれまで話し合う機会はほとんどなかった。

それは私たちが決められることじゃないと彼に言った。私たちが本当に責任を持つべきことは、私たちがこれからどうやって生きていくかだ。彼がどんな答えを求めていたのかは分からない。でも今の私にはそれで精一杯だ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#05 (Extinction)

NoteHelena.png いつも私のせいで皆が犠牲になっているような気がする。ロックウェル、メイ・イン、ライア、ダイアナ、そして今度はサンティアゴだ。

あのメカを起動させる段になって、ついにあの怪物たちが攻撃を仕掛けてきた。動かせるメカは1つだけだった。だからサンティアゴがそれを使って奴らを遠くへと誘導した。メイ・インと私がスーツの電源を入れて奴らを追い払った時には、すでに彼の姿はなかった。彼の痕跡も見当たらなかった。

あなたの犠牲は無題にしない、サンティアゴ。あなたが与えてくれた道具があれば、全ての裏に隠された真実をきっと見つけ出せる。そしてあなたを納得させられるような答えに辿り着ついてみせる。約束だ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#06 (Extinction)

NoteHelena.png キャンプ・オメガは使えなくなったため、私たちは荒れ地に向かうことにした。生存者はわずかで、残っているメカは3つ――パイロットは、メイ・イン、私、そしてカズマという短気なUREの男だけだ。つまりサンティアゴがデザインした究極兵器にはなれない。そうなると、あまりにも巨大な生物やあまりにもたちの悪い生物と出くわした時、面倒なことになる。

でも他に選択肢はない。答えは荒れ地のどこかにある。それが安全な場所にあることを願うしかない。

まったく、この操縦というのにはどうも慣れない。ただ私の神経系はこの機械とかなり上手くリンクしているようだ。そして望んでいたとおり、と言うべきなのか分からないが、ついに他の人には任せられないほどの重責を担うことになった。私なら自分の役割を果たせる。とにかく皆の期待を裏切るわけにはいかない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#07 (Extinction)

NoteHelena.png この荒れ地にいる変異生物たちは、その奇怪な外見に違わずかなり危険だ。だが今のところメカで追い払うことができている。とはいえ、危険な場面がなかったわけではないが。

ある日、メイ・インが突然何の前触れもなく、いわゆる突進攻撃を仕掛け、死角から攻撃を受けそうになったことがあった。私は戦術などには詳しくないが、あまりにも無謀な行為に思えた。そういったことは初めてではなかった、彼女は常にカズマや私よりも多くの敵を引き受けようとする。

これは別にエゴの問題ではないだろう。サンティアゴがいなくなり、彼女は1人で生存者たちを守るという責務を果たそうとしているように見える。彼女は私がここにいることにも気付いていない。いずれその重責を分かち合える日がくるのだろうか? どうにかして彼女に理解してもらう必要がある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#08 (Extinction)

NoteHelena.png 曲がりなりにも、メイ・インの説得に成功した人物が、結局戦いに頼らざるを得なかったというのは何とも皮肉な話だ。

私は何度も戦術について説明しようとした。だがほとんどいつも、メカのために考案した私の馬鹿げたタッグチームの動きを彼女に実際に見せることになった。ドシエ・ドライバー、バイオビースト・ボム、Gデイ・メイト…どれも最高のできだった!彼女が1つも採用しなかったのが不思議でならない。それでも少しは彼女も理解してくれたようだ。

素晴らしい夕食や、ラプトルに関するおしゃべりなどはなかったが、しばらくの間、私たちは島にいたころのような生活を送った。最悪だ。「古き良き日」に導かれて恐竜の住む島に漂着してみると、自分の人生の酷さがよく分かる。だがこれが現実だ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#09 (Extinction)

NoteHelena.png まさか実現するとは思ってなかった。しかも驚いたことに、それが上手く機能したのだ! メイ・インが、メイ・アイ・ヘルプ・ユー作戦をやってみたいと言った時、頭でも打ったのかと思った。でも私たちはそれを本当に実行した。サンティアゴがここにいないのが残念だ。本当に最高の気分だ!

ただ正直に言うと、私はずっと恐かった。私はいつも死を覚悟してあれに乗っている、でもあのメカを降りるつもりはない。いつもメイ・インに頼るわけにはいかない、彼女だけで戦いを乗り切れるわけがない。彼女もそのことを理解してきたようだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#10 (Extinction)

NoteHelena.png 私の記憶が移植されたものだということは理解している。ただあまりにも鮮明なので、まるでそれが自分のもののように感じてしまう。今でもそれが私の礎になっている。確かに受け入れがたいことだ。でも仕方がない。

はダーウィンで育った。海岸線に日が沈み、雨期になると激しい嵐が訪れ、折を見てはカカドゥでボランティア活動をした。私は生意気な奴で、常に大発見を追い求めていた。でもいつも問題ばかり起こしていた。どうやら今もそれは変わってないらしい。私は今でも新たな冒険を探し求めている。

これが終わったら、この荒れ地で探しものを見つけたら、次はどうする? これが私の最後の冒険になるのだろうか?そうは思えない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#11 (Extinction)

NoteHelena.png ここにいない今でもサンティアゴは私たちに力を貸してくれている。前に彼から聞いた。彼が見つけたシグナルだが、どうやらついにそれを捕らえたようだ! 私たちは数時間前にそのシグナルを受信した。しかもどんどん強くなっている!

少し作業をすれば、その発信場所を三角法で特定できるはずだ。そこに何があるのかは分からないが、宇宙ステーションやこの惑星の状況に関係している可能性が少しでもあるなら、調べないわけにはいかない。

これこそが皆が求めていた希望の光だ! 私たちはさらに一歩前進した!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#12 (Extinction)

NoteHelena.png 何を悩む必要があるんだ? 私たちはついに手がかりを手に入れた。それなのに死にたくないからと、洞窟の中に隠れるつもりなのか? 確かにこのシグナルの先に何があるのかは分からない。でもそこに行かなければ意味がない!頂上に何があるのか確かめるにはその山に登るしかないんだ!

明日、この件について決を採る。今にも胃がねじ切れそうだ。ここまで来たのに、いくつか手が上がるだけで全てが台無しになるかもしれない。確かに、投票に負けても1人で行くことは可能だ。だが問題はそんなに単純ではない。

メイ・インは間違いなく反対票を投じる。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#13 (Extinction)

NoteHelena.png 全員が私と同じ考えを持っているわけではない。だからといって彼らが間違っているわけではない。その事実に気づけたのはメイ・インのおかげだ。何と言ったのかは正確には覚えてないが、この荒れ地で重要なのはあのシグナルだけだというようなことを言ったような気がする。だが彼女の返答に私は凍りついた。

「あんたの言い方はまるでロックウェルみたいだ」

私は言葉を失った。その代わりに、メイ・インがしゃべり続けた。私とは違い、彼女はここの謎に興味がない。宇宙ステーション、世界の終わり、どちらに関してもだ。彼女の望みはただ1つ、私たちを――私を――守ることなのだ。

それ関しては感謝しかない。とにかく、私には… 考える時間が必要だ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#14 (Extinction)

NoteHelena.png いつもとは逆のことばかり起こる日のようだ。私はじっくりと考えるためにコッソリと抜け出した。するとメイ・インが話をするために私を追ってきた。その内容の大半は私たちが話題にすることを避けていた人物、つまりダイアナのことだった。私の傷口を開いたから、自分の傷口も開いた、とメイ・インは言った。

公平な取引には思えなかった。彼女がネックレスをつかんでいる様子と、それをくれた女性のことを笑顔になりながら語っているその姿からは優しさがにじみ出ていた。それこそが彼女の差し出したものだった。決して癒えることない深い傷に抗い続けるには、かなりの強い意志が必要だ、しかし…

それが一緒に足を引きずりながら前に進むための助けになるかもしれない。それにお互いを支え合えば、いずれはこの状況を乗り越えられるかもしれない。

最終的にはメイ・インが投票先を変更し、そして可決された。私たちはシグナルを追跡する。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#15 (Extinction)

NoteHelena.png シグナルが強くなるにつれて、発信源にもう少しで辿り着けるという思いが強くなっていった。今日の午後、その瞬間がついに訪れた。

それはとてつもなく巨大な建造物で、地平線に迫るほどの大きさだった。自分に問いたい。これは私の想像どおりだったのだろうかと。どうやらこの遺跡は私たちを歓迎していないようだ…もちろん酒など用意されていない。残念なことだが。

それはともかくとして、そこだけは他の建造物から独立しているように見えた。まるで別々に作られたかのようだ。ステーションと何らかの繋がりがあったとしても不思議ではない。それなら動力があることも説明がつく。その建造物の目的に関しては、突き止める方法は1つしかなさそうだ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#16 (Extinction)

NoteHelena.png 近付くとさらにその大きさに圧倒される。訪問者たちを怯えさせることを目的に作られたのであれば、見事なものだ。間違いなく成功している。その実、私が皆を説得してここに来たわけだが、そんな私でも中に入るのは気が引ける。何とも情けない話だ。

ここでやめるわけにはいかない。メカを入れるには入口が狭すぎる。つまり徒歩による長旅になる可能性がある。もちろん、手分けをすればもっと広い範囲をカバーできるはずだ。ただこの建物のセンスと私の初歩的なホラー映画の知識から考えると、どうしてもその意見には賛成できなかった。

よし、行こう。何が見つかるか楽しみだ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#17 (Extinction)

NoteHelena.png 暗いが美しい場所だ。これまでに発見したものには、私たちのメカやTEKアーマーを越える技術が用いられていた。しかもそれが何列にもなって並んでおり、静かに音を立てながら奇妙な光を発していた。あまりにも整然としているので、まるで図書館かサーバールームのように見えた。

実際に、それは私の予想どおりだった。そこは保管庫だったのだ。言い換えれば、私の本能は正しかったということだ!この場所にこそ、私たちが探し求めていた答えがある。そうとしか考えられない! 宇宙ステーションを作った文明がここに知識を保管したのであれば、これまでの全ての答えがこのどこかに眠っているはずだ。

とにかくそこに辿り着く方法を見つけなければ…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#18 (Extinction)

NoteHelena.png 私たちはついにターミナルの起動に成功した、いいぞ、いよいよだ。自分でも信じられないことだが、私はついにやり遂げた!あのステーションの謎、私たちの存在理由、全てがここにある!

これによると、宇宙ステーションは「ARK」と呼ばれる人工バイオドームのようだ。その名のとおり救命艇そのものだ。地球に何があったにせよ、サンティアゴが言っていたようにエレメントを使った技術が原因なのかもしれないが、とにかくARKは全ての生命――動物、植物、もちろん人間もだ――を地球の汚染された大地から隔離して、それを守り、育むために作られた。

だが予期せぬ事態が起きた。エラーというのは多種多様だ… それが原因であのような危険な場所に変化してしまったのではないだろうか。「自生プロトコル」についても言及されている。

もう少し調べる時間が必要だ。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#19 (Extinction)

NoteHelena.png 愚かだと思われるかもしれないが、私たちは2日間ぶっ通しで情報の解読を行ってきた。それでも真実は休眠状態だが、データが私の原動力になっている。

それで、前に話した自生プロトコルだが、どうやら、それはARKにとっては最終段階のようだ。彼らはいずれ地球に戻らなくてはならない。地球に戻れば彼はそこで生命を培い、地表全体に生息域を広げていく。理論上は、これによって地球は再び生活に適した場所になる。

そこでエラーが問題になってくる。自生プロトコルの初期化が一度も行われていないのだ。なぜだかは分からないが、とにかく「条件が満たされていない」と書かれている。

クソ、ありえない! ここには全ての答えがある。だが起動させられたターミナルはこの1台だけだ。他の方法で保管庫にアクセスする必要がある。メイ・インが言っていたアーティファクトはどうだろうか?エネルギーらしきものを放出していると言っていた。ということは動力を持っているということだ。どこにあるのか彼女に聞いてみよう。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#20 (Extinction)

NoteHelena.png メイ・インが発見したものを見る前、驚くようなものを目にすることは分かっていた。だがここまでのことは予想していなかった。

彼女が見つけたアーティファクトに手を伸ばすと、まるで手が引力によって引きつけられるような感じがした。どうしてもそれに触れずにはいられなかった。その後の記憶はおぼろげだ、だが気が付くとアーティファクトはなくなっていた。その代わりに、私の目の前にはうっとりするようなダイアモンド型のオブジェクトがあった――剥き出しの宇宙エネルギーのプリズムだ。

安全上の理由でメイ・インに没収されてしまったので、それ以上調べることはできなかった。彼女の用心深さを否定するつもりはない。ただ私は大丈夫だ! 嘘じゃない! 確かに、頭は割れた卵みたいな感覚だし、今でも体中がズキズキしているが、肉体的には無傷だ。彼女をどうにか説得して調査の許可をもらわなければ。

とにかく… あのアーティファクトに触れた瞬間、私は何かを感じた。何かが見えた。それを調べる必要がある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#21 (Extinction)

NoteHelena.png あのアーティファクトに触れた時の記憶が「曖昧」だと私は説明したが、全てがそうであったわけではない。いくつかのことは覚えている――続けざまに私の頭の中にイメージが流れたのだ。最初は意味が分からなかった。だがメイ・インが一定の距離からのプリズムの研究を許可してくれたため、徐々にその内容が明らかになってきた。

光をまとう1人の男、怪物の雄叫び、燃える空… 記憶ではないようだった。少なくとも私のものではない。プリズムが私の頭の中にそのイメージを押し込んだのであれば、正直に言って、少し恐怖を感じる。

メイ・インの言うとおりだ。ここは慎重になったほうがいい。プリズムの秘密を知りたいという気持ちはもちろんあるが、あまりにも深く踏み込んでしまうと、自分の命を失いかねない。私たちはあの紫色の穴の中で、その道がどこに続いているかを目にした。強引にことを進めたこと謝罪すべきかもしれない…
~ ヘレナ

ヘレナの記録#22 (Extinction)

NoteHelena.png 今では、メイ・インと私は、少し言葉を交わすだけでお互いの気持ちを理解できる。私は冷たい態度を取ったことを彼女に謝罪した。それでこの件は終わりだ。彼女はこれが私にとってどれほど重要なことなのかを理解している。私は彼女が危険から私を守ろうとしていることを理解している。それは私自身の行動も例外ではない。

私は自分の見たイメージのことを彼女に話した。彼女は馬鹿げていると取り合わなかったが、本当にそうなのだろうか。プリズムの研究をすればするほどイメージがはっきりとしてくる。特にある1つの映像が頭から離れなくなった。

そこには1つの部屋がある。深い洞窟の中だ。それは墓であり玉座でもある――高くなった場所に棺のようなものが置かれていて、銀色の金属と光り輝くクリスタルに囲まれている。壁はかすかに発光していて、上から光が降り注いでいる。]それとも下から光が差しているのだろうか? 私には判断がつかない。

これはどういう意味なのだろう? 何かを示唆しているのだろうか? それともただの睡眠不足か?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#23 (Extinction)

NoteHelena.png 幻覚の話はともかくとして、プリズム自体は実に美しい。サンティアゴの強固で軽量な作品によく似ている。だがこちらのほうが固そうだ。最初はエレメントの形態の1つではなかと考えたが、どうやらそうではなさそうだ。

それでも確かなことが1つだけある。その形だ。なぜかこのプリズムは、私たちの手首のインプラントの中心スロットとピッタリ一致しているのだ! そう、間違いない、それは見れば明らかだ。だが他のことに目を奪われていて今まで気が付かなかった。

つまりこれはそのためのものなのか? データドライブのようにそこにはめればいいのだろうか? まさか、データドライブそのものなのか? ここまで苦労して来たのに、休日を楽しむサイボーグのアルバムを見せられることになるのか? 「待って、またやってる! ママ、レンズの蓋を閉じたままだ!」

もちろん冗談だが、もしこれが特別なものではないのであれば、もしそこに答えがないのであれば… 私はどうすればいい?
~ ヘレナ

ヘレナの記録#24 (Extinction)

NoteHelena.png プリズムの研究を続けていて分かったことが1つある――私のインプラントにそれを入れると、取り返しの付かないことが起こるようだ。恐らく私自身にだ、だが確証はない。そうすることで私が生き残れる保証もない。いずれにせよ、これは私にそうすることを望んでいるようだ。しかも早急に。

どうすればいい? 私はまだ答えを探している。だがこうしている今も、変異したロックウェルの顔がちらつき、メイ・インの声が聞こえてくる。目的を果たそうとしていた時、彼も同じようなことを考えていたのだろうか?

彼と同じ轍は踏まない。メイ・イン、ライア、サンティアゴ、それに今まで私を助けてくれた人々もそうしてきた。大切な人々に害を及ぼさない分かった場合にだけプリズムを使用する。それによってARKの真実が永遠に闇に葬られるとしたら? それならそれで構わない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#25 (Extinction)

NoteHelena.png これまで私の見てきたイメージは、まるでコラージュのように、短くて断片的なものだった。だが前回見た夢はそうではなかった。完璧で、全てが繋がっていた――多少、抽象的だったが。

そこでは紫色の指が岩盤を引っ掻いており、拳が土の中に埋もれていた。足下の岩が崩壊していく中、それは何かを求めるように、伸びて、別れ、クモの巣のように広がっていき、最後には一定のリズムで優しく拍動する烈火のような心臓に到達した。それはためらうことなく、そのねじれた巻きひげで心臓を掴み取って握りつぶした。心臓の鼓動がゆっくりになり、やがて完全に停止した。そして最後には活力のない冷たい石となった。

心臓が死ぬと、紫色の指が黒い糸を放出した。私はそれを伝って、砕けて乾燥した肉体の中を通ると、その糸の終わりであるものを目にした。小さな光すら逃さない巨大な影の軍隊だ。彼らは私のほうに迫ってきた。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#26 (Extinction)

NoteHelena.png このイメージが幻覚だという考えは、カズマが今朝、偵察から戻ってきた時に否定された。怪物の軍団がこちらに向かってきていたのだ。私にはこれが偶然だとは思えない。

彼らはプリズムを探してる、そうに違いない。つまり私がこれを処分すれば… いや、上手く行くとは思えない。あの怪物たちはプリズムでは止まらない。それを探しにきた者全てを始末するつもりだ。なぜか私はそう感じた。

クソ、なぜ私たちの不幸な運命しか見せてくれない? 友人たちを助ける方法を教えてくれ、眩しいだけの役立たずめ!

仕方がない。移動していれば何か思いつくだろう。今はとにかくここから出る必要がある。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#27 (Extinction)

NoteHelena.png 保管庫を出てから一度しか寝ていない。だが一瞬だけ間が空いた時、私は新たなビジョンを見た。

私が見たのははしごだ。それは地中から雲の上まで伸びていた。私はそれに手を掛けると、誰かを背負いながら、一段また一段と登っていった。ペースはゆっくりだったが変わらなかった。例え見えなくても、空を越えたどこかで、はしごが終わることは分かっていた。

下では怪物が怒り、雄叫びを上げていた。彼らははしごを登れず、私たちを追いかけることができなかった。一番背の高い者――巨大な死の王――でも私たちを傷付けることはできない。そして登っていくうちに、私の手首が見覚えのある光に包まれていることに気付いた。

これがそうなのか? これが皆を助ける方法なのか? それとも自分が見たいものを見ただけなのか? 決断する必要がある、しかも今すぐにだ。もう時間は残されていない。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#28 (Extinction)

NoteHelena.png まるで胃があやとりをしているような感覚だ。メイ・インは私にプリズムを渡すことを拒否した、だから私は… それを盗んだ。彼女が私を守ろうとしていることは知っている。ただ私たちは追い込まれている。これが私たちを救ってくれる可能性があるのなら、手の届く場所に置いておく必要がある。

もちろん、危険なことは分かっている。だからこれは最終手段として使う。古代の謎を解き明かすためや大発見をするためではない。彼女と皆を助けるためだ。危機的な状況に陥り、プリズムの使用以外に打開方法がなくなったら、そのリスクを冒す価値はある。

すまない、メイ・イン、でも私たちはお互いに支え合うと約束した。こんなことは想像していなかっただろうが、こうする以外に自分の責任を果たせる方法がない。私を許してほしい。
~ ヘレナ

ヘレナの記録#29 (Extinction)

NoteHelena.png 動いた。プリズムは起動した。ただ私はちゅうちょしてしまった。今は私たち2人しか残っていない。2人だけだ。他の者は全員死んでしまった。私も死ぬのだろうか? 死とはこんな感覚なのだろうか? だから墓の映像が繰り返し再生されたのだろうか? 何度も何度も。墓、それに玉座、そしてはしご。

はしごだ。私はまたそれを見ている。私は今も登り続けている。雲の上から星へと続いている。終わりが見えそうだ。ただ次の一段を掴もうとすると、私の手が塵へと変わる。私は悲鳴を上げそうになった。だが何の音も出てこなかった。

私は静かに立ち去る。彼らの顔が見える。ロックウェル、チェン、ライア、ダイアナ、サンティアゴ、メイ・イン…私は彼らに手を伸ばす。そのためには足掛かりが必要だ。何か掴めるものがあるはずだ。何でもいい。

そうだ。墓だ!
~ ヘレナ

ヘレナの記録#30 (Extinction)

NoteHelena.png すまない、メイ・イン。本当に申し訳ない。その肩に全てを背負わせてしまっている。でもそれを背負える者は他にはいない。

墓。玉座。そこに辿り着く必要がある。そこに私を連れて行ってくれ、昇天の霊廟に。私は道を見せることはできる。でもあなたはその道を1人で歩かなければならない。これが真実でなければどんなによかったか。できることならあなたに翼を授けたい。

それでも私はあなたを信じている、だから私を信じてほしい。もう一度だけでいい。あなたに信じてもらう必要がある。頼む。お願
[文はここで途切れている]
~ ヘレナ

探検家の記録(ARK: Mobile)

Helena Discovery #1 (The Island)

NoteHelena.png After weeks of chasing rumors and traipsing through murky swamplands, I finally made contact with the small, secretive tribe that claims they can resurrect dead creatures. While I was awfully skeptical at first, after seeing the process in person, I have no more doubts.

It's incredible, really. They simply place an implant harvested from the animal inside an advanced structure called a Revival Platform, then add a what they call "ancient amber." The result is a perfect clone of the original creature, right down to its personality. In other words, if it's been tamed then it will remain obedient, and vice versa if it was wild.

I plan to follow up by studying these implants and samples of amber...and also burning these clothes. I'll never be able to get this swampy stench out of them. Ugh...
~ ヘレナ

Helena Discovery #2 (The Island)

NoteHelena.png Now that I've dissected cadavers from numerous dinosaurs, mammals and aquatic species, I can safely conclude that every creature on this island is fitted with an implant. They're not always in the same spot, but they were present in one hundred percent of my case studies.

I bet that the data stored on these implants is why Revival Platforms are able to create such perfect copies of the animals they resuscitate, although said data seems to decay twenty-four hours after death. It makes me wonder about the implant in my own arm. What sort of data is it tracking about me, and for what purpose?

Could I use it to create a clone of myself? God, I hope not. One Helena's already pushing against this island's weirdo quotient. Two would be a disaster.
~ ヘレナ

Helena Discovery #3 (The Island)

NoteHelena.png This ancient amber is as fascinating as it is beautiful. I was able to barter for some at a nearby village, and after close study, I realized that it contains perfect samples of DNA!

This must be why it's needed to fuel Revival Platforms. Different creatures require different amounts of amber to resurrect - though never more than ten separate samples - but all of them need access to the genetic data stored inside this fossilized resin.

I should bring a few samples of amber to Rockwell when I get the chance. He loves this sort of thing, and with his knowledge of chemistry and botany, I'd bet that could find even more uses for it.
~ ヘレナ